結論
蓄電池の残量(SOC)が残っているのに買電が出る現象は、故障よりも仕様(制御方針)で起きることが多いです。
我が家(EP CUBE)では、電力会社の明細とアプリを照合した結果、
- 売電している時間(蓄電池100%で余剰が出ている時)以外は買電している
- しかも買電は ほぼ一定(微少)
- 1日の買電量は 0.6〜1.0kWh/日(夏の晴れ:0.6前後/冬の天気悪い日:1.0前後)
という挙動でした。アプリ上は微少買電が0表示になりやすく、瞬間値は0でも買電合計(kWh)だけが増えることがあります。
アプリで「買電0」でも、実際は微少買電がある場合がある
EP CUBEアプリでは、微小な買電が表示されず 0kW のままに見えることがあります。
一方で、買電合計(kWh)が少しずつ増えるなら、表示閾値(丸め)や更新周期の影響で「見えていない買電」が存在する可能性が高いです。
なので、微少買電の確認は 電力会社(スマートメーター)の明細と照合するのが確実です。
我が家の実測:売電中だけ買電が0、それ以外は“ほぼ一定”
電力会社の明細とEP CUBEアプリを照らし合わせたところ、
- 売電時(蓄電池100%)の時間帯だけ買電が止まる
- それ以外は、発電がある時間帯でも買電していることが多い
- 買電の大きさは ほぼ一定
という結果でした。
そして、1日の買電量は 0.6〜1.0kWh/日。
平均電力に直すと、
- 0.6kWh/日 → 約 25W
- 1.0kWh/日 → 約 42W
なので、「常に25〜40W程度の微少買電がある」イメージです。
なぜ起きる?
1) 逆潮流(系統への逆流)を避けるための“買電バイアス”制御
バッテリー放電で家の負荷をピッタリ追従させようとしても、家の負荷は秒単位で変動し、制御にも遅れがあります。
その結果、狙いが「0W」だと一瞬でも逆潮流(系統へ電気が出る)が起きる可能性があります。
そこで機器側が、目標を「0W」ではなく “少し買電側に寄せる(例:+30W〜+100W買う)”ように制御して、逆潮流を確実に避けるケースがあります。
売電中(余剰が系統へ出ている時)だけ買電が0になるという挙動は、この制御方針と整合します。
2) パワコン/蓄電池の待機・制御電力(補助電源)
蓄電池やパワコンは、内部制御・通信・リレー・冷却などで電力を消費します。
この消費が「系統側で見える」設計だと、バッテリー残量があっても 常に一定の買電になります。
PV余剰がある(売電できる)時間帯は、その消費分が相殺され、結果として買電が0に見えやすくなります。
3)負荷がパワコンの出力上限を超えた時
我が家ではあまり発生しませんが、負荷がパワコンの出力の上限を超えると買電が発生します。
- 家電の立ち上がり(電子レンジ・IH等)による瞬間スパイク
→ これは「一時的に増える」挙動になりやすい - 放電出力不足(負荷がパワコン上限を超える)
→ 消費電力の高い家電を複数稼働した際など
このケースではアプリ上でも買電を確認できると思います。
切り分け手順
Step1:電力会社の明細で「買電が増える時間帯」を見る
- 夜間中心なら:買電バイアス/待機電力の可能性が高い
- 日中もずっと一定なら:設計・制御の仕様として一定値を買っている可能性
Step2:「売電中だけ買電0」かを確認
- そうなら:PV余剰が出ている間は買電が相殺されている可能性が高い
- そうでないなら:別の要因(設定・計測・負荷)も疑う
Step3:アプリは“瞬間値”より“積算”を信じる
瞬間値(kW)が0でも、積算(kWh)が増えるなら、実際に買電しています。
アプリの表示仕様(閾値・丸め)を前提に見るのが安全です。
対策はある?(結論:基本は)
このレベル(平均25〜40W相当)の微少買電は、
逆潮流防止や機器の待機電力が原因と思われるため、
「仕様として受け入れる」が現実的です。
負荷がパワコンの出力上限を超えたことによる買電の場合は、
消費電力の高い家電を同時に使うのを避けるという手があります。
まとめ
- アプリで買電0表示でも、微少買電は積算(kWh)に出ることがある
- 我が家(EP CUBE)は 売電中(蓄電池100%)以外はほぼ一定の買電が発生
- 1日の買電は 0.6〜1.0kWh/日(平均25〜40W相当)
- 原因は 逆潮流防止の制御(買電バイアス)や 機器の待機・制御電力が有力
- 対策は「仕様として理解」
次に読む(内部リンク)
- 冬にEP CUBEが充電されない(0℃付近)
https://shintakublog.com/epcube-winter-no-charge/ - 電気代の実額比較
https://shintakublog.com/electricity-rate-comparison/ - 蓄電池13.3kWhを選んだ理由
https://shintakublog.com/battery-selection-method/


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