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はじめに
太陽光発電の導入は決して安い買い物ではありません。また、業者によって価格や対応も異なるため、業者選びは非常に重要です。
失敗・後悔を避けるための手段の一つが、相見積もりの取得です。太陽光+蓄電池は、相見積を取るだけで「価格差の理由」と「提案の違い」が見える化できます。私の場合、最終的に5社から見積を取り、最大で約100万円の差がありました。さらに、業者によって提案が異なり、同じ屋根でもパネルメーカーによって載せられるパネル容量が変わることも分かりました。
見積もりの価格は妥当? 1社だけでは判断できない
「この見積もり、高いのか安いのか分からない」というのは、太陽光・蓄電池を初めて検討する人がほぼ必ずぶつかる悩みだと思います。私自身もそうでした。
結論から言うと、1社の見積もりだけを見て「妥当かどうか」を判断するのはかなり難しいです。理由は、太陽光+蓄電池の価格は、パネル容量・蓄電池容量・足場の有無・工事範囲・保証内容など、条件によって大きく変わるからです。同じ「太陽光+蓄電池セット」でも、中身の条件が揃っていなければ単純比較ができません。
私が「妥当性」を判断できたのは、価格そのものを眺めたからではなく、同じ条件を複数社に伝えて、その上で出てきた金額のばらつきを見たからです。5社で最大100万円の差が出たという事実そのものが、「1社だけの見積もりでは適正価格は分からない」ということの裏返しでもあります。
私が営業に伝えた希望
相見積は、前提が揃っていないと比較になりません。私は見積依頼時、営業に次の3点を明確に伝えていました。
- できるだけ価格を抑えたい
- メーカーは強くこだわらない
- できるだけパネル容量を大きくしたい
この3点を最初に揃えるだけで、見積の見比べがぐっとラクになりました。
メーカーを指定すべき? 提案を比較して分かったこと
「メーカーを指定して見積もりを依頼すべきか」も、よく悩むポイントだと思います。私は先述の通り「メーカーは強くこだわらない」という前提で依頼しましたが、結果的にこれが良い判断でした。
複数社の提案を比べると、提案されるパネルメーカーも分かれました。パネルメーカーが異なると、それぞれ提供しているパネルサイズ・出力が異なるため、同じ屋根でも「載せられるパネル容量」が変わってきます。我が家の場合、同じ条件で見積依頼したところ、
- カナディアンソーラー:6.36kW
- エクソル:5.34kW
- ネクストエナジー:5.28kW
という3つの提案がありました。我が家の屋根の場合、カナディアンソーラーのパネルサイズが相性が良く、合計容量を一番大きくできることが分かりました。3社を比較したところ、価格やスペック、保証において大きな差はないと感じたため、私は一番パネルを載せられるカナディアンソーラーを選択しました。
もし最初から特定のメーカーを指定していたら、この「屋根との相性による容量差」には気づけなかったと思います。「この屋根なら何kW載るか」は、1社の提案だけで判断しない方が安心です。
相見積もりには一括見積サービスの利用一択
私もそうでしたが、太陽光発電の施工業者については無知でした。なんとなく「CMで広告を出している会社は高いのでは」と感じていて、できるだけ費用を抑えたかったので、業者選びからスタートしています。
今は太陽光・蓄電池の一括見積サービスがあり、自宅周辺で希望に合う業者を数多くの中からピックアップして紹介してくれます。1社ずつ探す手間が減り、同じ条件で複数社を比較しやすいので、相場感が掴みやすかったです。登録後はすぐに電話がかかってきて、条件の確認や図面の送付(現地確認でもOK)で見積作成をしてくれるため、忙しい時でもサクッと見積をとれるのが魅力でした。条件に合わずお断りを入れると、それ以降の営業は一切ありませんでした(ルールになっているそうです)。
導入を検討されている方は是非お試しください。
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訪問販売(飛び込み営業)は高めに感じた
新居に引っ越した後、飛び込み営業(訪問販売)も何社か来ましたが、私は「若干高めに設定されている」と感じることがありました。ノルマがあるのか、営業がしつこい傾向もあります。見積をもらうためには「ちゃんと説明させていただきたい」という謳い文句で1〜2時間の説明を聞く必要があり、休日は家族との時間に使いたい私には正直合いませんでした。相見積で複数の比較対象があると、こうした場面でも冷静に判断できます。
価格差が出やすいのは「足場の有無」
相見積を取って感じたのは、足場の有無で見積金額に差が出るという点です。足場は作業性・安全対策として設置されるもので、太陽光パネルや蓄電池の本体価格の差とは別に、足場設置費用の有無だけで見積金額に差が生まれます。ただし私の経験上、見積書の中に足場設置の有無が明記されていないことも多いので、気になる方は営業担当に確認することをおすすめします。
業者によって、
- 会社の規則で足場を設置しないと工事ができない
- 屋根の形状や周囲環境によって判断し、施工主の希望があれば足場を設置するが費用増
の2パターンがあることを知りました。会社の規則で足場を組む方針の企業(大きい企業に多い印象)の営業からは「足場は必須です」と説明されることが多く、言い方によっては、足場なしで工事することに不安を感じる施主もいると思います。
ここで大事なのは、足場の有無そのものより、高所作業の安全対策(墜落防止)をどうやって担保するかという点です。足場ありでもなしでも、安全対策を具体的に説明できるかが重要だと感じます。設置費用を抑えることも、企業努力として重要と捉えることができる一方、最終的には施工主の価値観で判断が分かれるポイントでもあります(どちらが良いかという議論はしていません)。
足場について業者に確認する場合の質問例
- 今回の屋根条件だと、足場が必要/不要と判断する根拠は?
- 足場なしの場合、墜落防止は具体的に何をする?(親綱/墜落制止用器具/屋根足場など)
- 足場を組む場合の費用はいくらで、見積のどこに入っている?(別途/込み)
- 足場の有無で施工品質や保証条件に違いはある?(施工保証、雨漏り対応など)
- 近隣配慮(通行・騒音・資材置き場)やトラブル時の窓口は?
保証期間・保証内容も比較ポイントに
見積もりを比較する際、価格や容量ばかりに目が行きがちですが、保証も業者によって内容が変わるポイントです。太陽光・蓄電池の保証には、大きく分けて「メーカー保証」(パネルや蓄電池本体の故障・出力低下に対する保証)と「施工保証」(雨漏りなど施工不良に対する保証)の2種類があります。
私が5社を比較して感じたのは、施工不良に対する保証自体はどの会社にもある一方、施工後の無償点検が数年おきに用意されているかどうかは会社によって違いがあったという点です。保証書に「保証期間◯年」と書かれていても、その間に定期点検が入るのかどうかまでは見積書だけでは分かりにくいので、この点は営業に直接確認するのがおすすめです。定期点検があれば、不具合の早期発見にもつながります。
(参考)見積を比較するときのチェックリスト
相見積を比較する際の10項目をリストアップしたので参考にしてください。
- 機器の型番(太陽光パネル/蓄電池/パワコン)
- 太陽光容量(kW)とパネル枚数
- 蓄電池容量(kWh)と定格出力(kW/kVA)
- 工事費の内訳(架台/配線/分電盤/基礎/撤去/運搬など)
- 足場の有無(費用に含むか、別途か、不要判断の根拠)
- 申請代行の範囲(電力申請・補助金・系統連系まで)
- 施工範囲に「含まれないもの」(追加費用が出やすい項目)
- 保証の内訳(メーカー保証/施工保証/自然災害補償/定期点検の有無)
- 連絡窓口と対応フロー(故障時に誰へ連絡?)
- 支払い条件(契約金/中間金/完了払い、キャンセル規定)
営業との相性は重要
業者選びにおいて、価格だけでなく営業との相性も重要です。
- 不明点への回答が早いか
- 回答が的を得ているか(前提や根拠があるか)
- 追加費用や例外条件を先に説明してくれるか
このあたりで「安心して任せられるか」が変わります。
まとめ|相見積の目的は「失敗回避」と「納得感」
- 5社で相見積を取ったら、最大で約100万円の差が出た
- 価格の妥当性は、1社だけでは判断できない。同条件で複数社に依頼して初めて見えてくる
- メーカーを指定しなかったことで、屋根との相性による容量差(6.36kW〜5.28kW)に気づけた
- 見積差は「足場設置の有無」で出やすい。足場は”あり/なし”より、安全対策の根拠と内容を確認するのが大事
- 保証はメーカー保証と施工保証の2種類があり、年数・範囲は業者ごとに差が出る
- 営業の相性(早い・的確)は失敗回避に直結する
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